ジャーンジャジャン  ジャーンジャジャン
ジャジャジャン  ジャジャジャン
ジャーンジャジャン  ジャーンジャジャン
ジャジャジャン  ジャジャジャン

「今夜もこの時間が来ましたであります」
「もーいいって、堅苦しいよ」
「今立ち位置に・・・」
「静かにするでおじゃる。もう番組は始まって・・・」
「”歌う大戦記”の時間が参りました、司会はヤクモ様・・・、」(他をスルーしつつ淡々と)
「おうっ」
「ゲストはただいま人気上昇中、『みんなのアイドル、マサオミ』(棒読み)です」(やっぱり淡々と)
「いやー、もう、照れるな」
「久しぶりだな、マサオミ」
「ああ。あ、あそこの牛丼うまかっただろ?」
「確かにな。最近また妖怪汁が多っ・・・ぐふ」(青い手に口を塞がれる)
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
「は?」
「気にすること無いよ、マサオミ」
「・・・・・・、で、うまくいってるのか?」
「ああ。よく姉上には怒られてるけどな」(ははは、と笑う)
「そうか。ところで、何でまたCDなんだ?」
「え?そりゃー、俺の姉上への愛をだなー・・・・・・」
(ちらりと一体が時計を確認)
「では、マサオミで、新曲『マサオミの愛、ぎっしり1000%!!』です」(淡々と)
「なっ、まだ肝心の話がっ」
「どうした?」(小首を傾げ見上げる)
「時間が押している」(淡々と)
「そうか」
「え?」
「じゃ、歌って来い、マサオミ」
「な」
























「マサオミの愛、ぎっしり1000%!!」
作詞:ガシン
作曲:ガシン




愛してます 姉上
今日も 一段とキレイです


会えない間も
夢にまで見てた笑顔


「聞いてください 酷いんです
タイザン くれるお小遣い
お昼代にたったの500円
牛丼が恋人」


泣き言一つ言わずに
頑張りました 姉上




いつの間にか
姉上の背 追い越しました


大きくなったと微笑う
あのときのままの笑顔


うれしくて 子供のように泣いた
頬拭うその指
あたたかい 確かに本物だと
もう一度抱きしめて


I love you I need you
Sorry sorry 怒らないで


シスコンと呼ばれてもいいんです
ああ 懐かしいぬくもり
相変わらず 頭が上がりません
大切な姉上


今 抱き寄せて 再会
ここに 分かち合いましょう
























「さて、お別れの時間がやってまいりました」(あくまで役割を全う)
「おい、俺のトークはっ」
「うるさいよ、もう終わるって言ってるだろ」
「ほいさ、次は漫才の時間・・・」
「無いでおじゃる」
「だーー、ゲストは俺だろっ」
「俺の番組だっ」
「つーか、俺がゲストなのになんでリクいないんだ」
「今、家で勉強してるんじゃないか?」
「何?リクー、聞いてるかーっ」(ぶんぶんと手を振る)
「見えないと、思うけどな・・・」(ぼそりと)
「本日のゲストはマサオミでした」
「俺はこの後リクの家に行く約束になっている」(いいだろう、と胸を張る)
「ずるいぞ、俺も行くからな」
「料理を教えに行くんだ」
「は?何の?」(お前が?と疑わしげに見る)
「妖怪汁の」
「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」
「それは・・・止めるべきであります」
「な、なあ、ヤクモ」
「なんだ?」
「それより俺と牛丼食いに行かないか?」
「それもいいな」(目を輝かせる)
「最後に、CD予約のお知らせです。
封筒に何をいくつ注文するのか書いた紙と
送料を含む料金の為替、宛名シールを封入の上、
「伏魔殿放送局、歌う大戦記」係りまでお送りください。
また、番組の感想もお待ちしています。
それでは、また来週お会いしましょう」(一人冷静に役を全うする)

ジャーンジャジャン  ジャーンジャジャン
ジャジャジャン  ジャジャジャン
ジャーンジャジャン  ジャーンジャジャン
ジャジャジャン  ジャジャジャン