陰陽出版
月刊 伏魔殿文集
特集 最新映画「ヤクモVSメカヤクモ」
主演吉川ヤクモ、出演者を向かえ
本日、かねてから話題の映画、「ヤクモVSメカヤクモ」の試写会が行われた。
そこで、当誌では主演の吉川ヤクモとヒロインである北条ナナを迎え、対談を設けました。
そして、特別企画としまして、対談の後、支援者を迎えての対談を持ちたいと思います。
マ「今日は試写会の挨拶があったのに、そのまま来てもらって悪かったな」
ヤ「イヤイヤ。これも、仕事だしな」
ナ「ヤクモが勝手に受けちゃったんだから、しょうがないじゃない」
マ「以外だな・・・、ダンナには弱いのか」(小声)
ナ「ダンナじゃないわよっ///、ヤクモはっっ」
ヤ「同居だよな」
ナ「ヤクモは黙ってて!!」
マ「黙ってられたら、対談にならないんだよな。ハハハ」
ヤ「あ、そうだ。父さんから早く帰ってくるように言われてたんだったな。
お祝いだって。イズナさんとマリさんがご馳走作って待ってるって」
ヤクモ、ナナを振り返り犯罪的満面笑顔を浮かべる。
この表情を紙面では伝えられないのが惜しい。
ナ「え、お姉ちゃんが?!vv」
ヤ「ああ」
マ「ぁあ、ゴホン。二人の世界入ってるトコ悪いけど、そろそろ本題に入ってもいいか?」
ヤ「お、悪いな。父さんが待ってるからな」
ナ「ちょっと、二人の世界ってなによっ」
ヤ「いいじゃないか、早く帰って、イズナさんとマリさんの料理食べようよ」
ナ「・・・・・・そ、そうね」
★ 撮影について
マ「3日間寝る間もなく撮ったんだよな」
ヤ「ん?ああ、どっかの新聞で、そんなこと答えたな」
マ「一番ハードだったんだってな」
ヤ「俺は、そうでもないけど」
マ「?」
ヤ「ここだけの話なんだけどさ・・・」
ナ「ちょっと、ヤクモっ」
ヤ「昔、世話になった人たちに挨拶に行って休んでたしな」
ナナ額に手を当て、ガクリと肩を落とす。
マ「ああ、似たようなことは俺も・・・姉上には怒られたけどな」
ヤ「父さんとイズナさんには怒られたな・・・」
ナ「もう、また、私が怒られるじゃない!!」
マ「え?」
ナ「モンジュさんには、『ごめんね、ヤクモが余計なこと言わないように見ててもらえるかな』、て頼まれたし、イズナさんには、『よろしくお願いしますね』て言われたし、
お姉ちゃんには『恥かくのはあなたなんだから』て、注意されてたんだから!!」
ナナ、椅子から立ち上がり、頭ごなしにヤクモに怒鳴りつける。
ヤ「ご、ごめん・・・。あ、今のところカットしてくれ」
マ「ん?尻にひいかれてるのはヤクモの方か?」(小声)
ナ「ちょっと、違うって言ってるでしょっ」
ヤ「俺、妖怪退治しかできないから」
二回の否定を繰り返すナナに対し、ヤクモからの否定の言葉は表れない。
やはり、親公認というのは事実の情報らしい。
★ 作品について
マ「で、話を戻すが、それぞれの役柄だが、やってみてどうだったんだ?」
ヤ「あ、俺は『ヤクモ』と『メカヤクモ』だな」
と明らかなことにもコメントをくれる優しさ。
ナ「私は、『ヤクモ』『メカヤクモ』の暴走を止める精霊の役ね」
ヤ「取り敢えず、普段の『ヤクモ』は闘神機でもって2Pを呼び出して、妖怪退治をしてるんだけど、
そこへ、『メカヤクモ』が現れて、神操機でもって1P呼び出して『ヤクモ』がやっていた仕事を奪おうとするんだ」
映画は、まだ見ていないのだが、
それは、普通と逆なのではないだろうか。はたして、『メカヤクモ』が1Pを使用する設定、監督の意思なのか。
ナ「で、妖怪ばかりじゃなく、他の闘神士まで巻き込んで大戦争するのよね。
で、二人を抑えるために私が」
とナナ。しかし、どこかで聞いたような内容だ。
ヤ「ナナは、巫女姿合ってたよ」
ここでまた殺人的な満面の笑顔をナナに向ける。
ここで、二回も見てしまった書記をしていたナズナ女史がその場にクラリと崩れ落ちた。
ナズ「ヤクモ様・・・素敵です・・・・・・」
ヤ「え、ナズナ?!」
ヤクモが椅子から立ち上がったことで、ぱっとナズナが立ち上がる。
ナズ「大丈夫です。続けてください」
ヤ「そうか?」
心配そうな表情にキリリと「はい」、答える横顔は今にも倒れそうだ。
マ「というか、演じてみての感想を聞いたんだが?」
ヤクモ、この言葉に一瞬黙り込む。
ヤ「楽しかったな、ギャラも要らないし」
マ「は?」
ヤ「妖怪だしな」
ナ「闘神士にとっては妖怪退治はそもそもの役割だし」
ヤ「テープ代とか、編集代くらいだな」
ヤ「てゆうか、お前も出ただろ」
マ「・・・・・・な、あれ、出ないのか?!」
ナ「・・・じゃあ、牛丼特盛り汁だくのタダ券7枚でいい?」
仕方なさそうな台詞。そうして、取り出した財布から現物を出してヤクモに手渡す。
そして、ヤクモがこちらに差し出すが
ヤ「明日にでも皆で食いにいこうな」
まさか、そのためですか??
★最後に
ヤ「絶対に楽しんでもらえると思いますから、見てくださいね。
『メカヤクモ』は本当に強いですから」
ナ「まあ、面白いんじゃない?」
★ 支援者の言葉
モ「流石、ヤクモだよ・・・。うん」
デレデレとしたその表情は、親ばかそのものだ。
イ「もう、体壊さないかが心配でしたわ」
モ「無理はきくと解っててもね、心配には成るよ、可愛い、大事な息子と娘だから」
イ「モンジュ様、それはオフレコですっ」
モ「え?そうなのか?」
イズナと誰もいないはずの空を振り返る
コ「・・・まあ、一応そうなんじゃないか?豊穣のが言ってたぞ」
モ「ナナちゃんも、そろそろ“お父さん”て読んでくれても・・・」
コ「聞いてねぇな・・・モンジュ。まあ、ヤクモもやるよな。お遊びついでに妖怪退治だもんな」
お遊び・・・、て撮影がか?!
モ「さすが、俺のヤクモだよ」
コ「さすが、俺のヤクモだな」
イ「流石、私のヤクモ様ですわ」
三者同時にどっか空を見つめつつ。
ていうか、会話に参加させてもらえませんでした。
ここで、今回の対談を終了とさせていただきます。
では、公開は一ヵ月後、です。
そこでまたお会いしましょう。
初日には、また各会場(一部を除く)に吉川ヤクモと北条ナナが顔を出すとのこと。
映画への質問感想は陰陽出版で受け付けています。(マサオミ記者)