MIDI by “DreamN−Hit 〜やすらぎの音楽〜


突発的に書き始めたので冒頭の文章部分が元より存在しません;(喀血)
下記の文章だけだと(中途半端に文章が始まるので)ストーリーが判り難そうなので、大まかに説明すると、


物語の舞台はイギリス・シェフィールド。
西ヨーヨッパ諸国間で開かれている大会の最中、
数日ごとに変わる生活環境と連日夜更けまで続くミーティングの為に、大会途中でミハエルが熱を出し、
一刻も早く治す為にシュミット達にホテルに軟禁されていたが、(←此処からして無茶な設定だ;)
ブレットとユーリがこの大会の視察に来ている事を偶然知ったミハエルは、
メンバーの監視をくぐり抜けてホテル外の公園に居るブレット達の元に向かった。


…こんな感じの設定で書く予定でした。
この続きを仕上げるかどうかは未定です…時間と体力と書く気と、
発想力と文才がちょこっとでも上がった時に続きを書くかも知れませんが…(^^;)
今は無理し過ぎて微妙に風邪引いてるので、体力的に不可能です…。(遠い目)

















「それよりお前、寝ていなくて良いのか?」
ブレットが此方に振り返って尋ねる。
「うん。…熱はもう下がったしね」
「でも一人で長時間外出出来る程快復してないだろう?シュミット達には何か言って来てあるのか?」
「ううん。全〜然、何も☆」
「お前なぁ…」
半分呆れて脱力しながら、目の前で屈託のない笑顔を浮かべている天使――――否、小悪魔に目をやる。
「何も言って来ていないって事は、シュミット達がお前の事探してる可能性があるって事だよな。
…シュミットにお前と居る所を見つかったら何言われるか…」
「と言うか、もう既に探し回ってるんじゃないの?…特にあの二人組がね」
ユーリが苦笑しながら僕の方を見た。
「何て言うか、目に入れても痛くないって位、側でいつも君を護ってるからね、あの2人は」
ユーリが苦笑しながらミハエルの方を見る。
「さぁ、どうだろ?もしかしたら探してるかもね。
…って言うか、もうブレットの後ろにシュミットが立ってたりして☆」
冗談のつもりで言ったのに、ブレットの顔からは少し血の気が引いたみたいだった。
そして、凄い勢いで後ろを振り返る。
「あはは、冗談だってば」
「お前が言うと冗談にならない」
不整脈を起こした心臓を宥めるように左胸を抑えながらブレットが呟いた。


「今、大会の真っ最中だろ?リーダーが不調だったら、レースに支障をきたさないか?」
それはそうと、と呟いて、ブレットが僕の方に向き直って問う。
「うん。…まぁ、そうなんだけど」
「なら、早くホテルに戻れ。じゃないとシュミット達が怒って来るぞ」
ブレットがそう僕に諭した時。
「…もう遅い」
ブレットの背後から、怒気と殺気が半分ずつ込められているような声が上がった。
「うわ!!」
「ブレット、お前か?…ウチのリーダーを外に連れ出したのは?」
「シュ、シュミット!?一体何時の間に…」
「私の質問に答えろ!!」
シュミットがブレットに突っ掛かっているその後ろでは、シュミットと一緒に来たらしいエーリッヒが、
ユーリに「すぐに退散しますから」と言っているのが聞こえた。

「じゃあ、簡潔に結論だけ言おう。…俺は連れ出してない」
「嘘をつけ!」
「いや本当だ!!お前が何を思ってるのか良く判らんが、それは誤解だ!」
「じゃあ、何故ここにリーダーが居る?…と言うか、何故お前がここに居るんだ?
ここはヨーロッパだぞ。何処へ行って来たのか知らないが、乗る飛行機間違えてないか?」
「俺がヨーロッパに来るのは駄目なのか」
「そうは言ってない。私が訊きたいのは何故お前がここに…いや、何故ここにリーダーが居るかだ!」
「Wait!…ちょっと落ち着け、シュミット」
「落ち着いてなどいられるか!!」
…どうも雲行きが怪しくなってきたから、(ブレットには悪いけど)シュミットがブレットに突っ掛かってるうちに退散しようとしたら
シュミットに「…何処行くんですか、リーダー?」って、首根っこを捕まえられた。
「ええとね、アドルフ達の所へ行こうかな〜って」
「私も行きます」
「大丈夫だよ。一人でも行けるから」
半分目が据わっているシュミットから逃げようとしたんだけど、
「駄目です」
…って、一言で切り返されて、そのまま抱き上げられた。
「わ!」
「やっと熱が下がったと思ったのに、また上がりましたね。
…帰ったら、風邪が治るまで大人しくしてもらいますよ」
「やだよ。放して」
「嫌です」
「やだってば!」
「…テイクアウトの準備が終わったようなので、この辺で失礼します」
「あ、ああ…」
茫然としているブレットとユーリに、シュミットに抱き上げられてなお、
ジタバタと暴れるミハエルの横でエーリッヒは軽く一礼すると、
先にホテルへと向かう2人――――お持ち帰りされるミハエルと、ミハエルを持ち帰るシュミットの後を追う。



…僕がシュミットに抵抗するのを諦めた頃、遠くの方でユーリとブレットが茫然とした顔で此方を見送っているのが見えた。






「…まるで嵐みたいだったね」
「――――ああ」
苦笑しながら言うユーリの横で、ブレットがげんなりとした声で返答する。
「例えるなら、巣穴から誤って出てしまった子狼を連れ戻しに来た親狼みたい、って感じかな…」
「…そうだな」
「となると、君は子狼を狩る狩人だね」
「…は?」
「もし、狩人の君が子狼――――ミハエルを連れ出してたら、親狼の反撃はもっとひどかったかもね」
「…止めてくれ。これ以上アイツに噛み付かれたんじゃ、こっちの身が持たない」
先程のシュミットの剣幕を思い出したのか、ブレットの顔が少し引き攣った。

「でもさ、ホント苦労人だよね」
「誰が?」
「誰が?…って、君がだよ」
「………………………。
大気の状態が不安定だ。2、3時間後に雨が降るな」
遠い目で空を見上げて呟く。
「君の心の中で今、雨が降ってるんでしょ?」
「…相変わらず察しが良いな」
「伊達に日本で一年間もチーム研究やってた訳じゃないからね。
『鋼鉄の狼』と『星の航海者』は、全チーム中でも見ていてかなり面白いよ」
「そりゃどうも。『鋼鉄の狼』は何と言うか判らないが、
ウチのチームに関しての分はお褒めに与り光栄だよ」
そう言ってブレットは苦笑しながら、シュミット達が帰っていったホテルの方へ目を向けた。


















人によっては微妙にシュミハ(?)。個人的に書いてて楽しかったのはエリとシュミット。
そしてユーリが別人。(吐血)あとブレット。アンタ押しに弱過ぎ。(1人ツッコミ)
つーか、数十年前まで(本当に)敵国同士だった奴ら2人が、まるで親友同士のように仲良く喋ってる……;;


――――世の中平和になったもんです。(遠い目)